スペインの学生ビザは、日本で申請するだけではなく、ビザなしでスペイン入国後に学生ビザの申請が可能になりました。また、ワーキングホリデーから学生ビザへの切り替えも、日本に帰国せずスペインで手続きが出来ます。
このページの情報は、2020年10月のものです。申請の前に必ず最新情報の確認をして下さい。
スペイン到着後に学生ビザの申請
日本で学生ビザを申請する場合も、スペインで申請する場合も、ほぼ同じ必要書類や条件が適応されます。
学生ビザ申請は、スペイン内に観光ビザ(ビザなし)で滞在できる最大90日のうち、スペイン入国後最初の60日以内に手続きをする必要があります。スペイン到着後は早めにビザ申請の手続きを進めましょう。
スペインで学生ビザを申請する際の必要書類
- パスポート:スペインへの入国スタンプがあること。1年以上の有効期限があること。
- 銀行残高証明:スペインの銀行で発行されたもの。滞在月×538ユーロ、1年の場合は約7000ユーロ。ただし538ユーロ/月は最低金額なので多ければ多いほどよいとされています。(スペインの最低年収によって上下しますので、必ずご確認下さい)
- 海外留学保険:スペインの保険。Sin Copagoと呼ばれる、診察時や治療時に支払いの発生しない医療保険であること。日本語の申し込みフォームがある格安のスペイン医療保険はこちらから。
- 語学学校の入学許可書:セルバンテス協会認定校であること。週20時間以上のスペイン語コース申し込み必須。
- 犯罪経歴証明書(無犯罪証明書):日本あるいは、過去5年に居住した国の無犯罪証明書。アポスティーユ証明を付ける事。
- スペイン入国日が分かる書類:パスポートの入国スタンプ、シェンゲン協定国を経由の場合は、フライトのボーディングパスなどを提出。
- 健康診断書:6か月以上の滞在の場合。
スペインの学生ビザを申請する際の注意点
- スペインで発行された以外の書類を提出する場合は、すべての書類はスペイン語訳されていること。
- 日本で準備するものは、1年以上の有効期限があるパスポートと、アポスティーユ証明を付けた犯罪経歴証明書(無犯罪証明書)。6ヶ月未満のコースは必要ないとされていますが、準備しておいた方が急にルールが変わった時も対応できます。
スペイン大使館や領事館でも、在住届を出していれば、警察証明(犯罪経歴証明書・無犯罪証明書)の申請可能です。アポスティーユ証明の手続きも一緒に申請できますが、2カ月半~3か月時間がかかるので、日本で用意しましょう。
★ワーキングホリデービザから切り替えの場合、無犯罪証明書をマドリードの大使館やバルセロナの領事館で取得できないケースがありました。手続きを考える前にまず無犯罪証明書の取得が可能か確認しましょう。 - スペインの保険の中には、1年分を契約しても証明書には12月末尾までと記載されることがあります。例えば5月から翌年4月末までの留学の場合は、5月~12月末尾の証明書発行となるので、これに1年の契約をし支払いをした証明を付けてもらう事。
- 語学学校を選ぶ際は、学生ビザやTarjeta de Estudianteの手続きに詳しく、サポートが手厚い学校や日本人スタッフがいる学校を選びましょう。
スペインで学生ビザを申請するのにお勧めの保険は「Adeslas Completa」です。
ビザ申請の条件である、本国送還を含む自己負担金なしの医療保険で、日本語のお申込みフォームと日本語での相談が可能です。オンライン申し込み・支払い後24時間以内にメールにて保険証書がお手元に届きます。
★詳しい手順などは「割引あり!スペイン学生ビザ申請に使える格安スペイン医療保険」をお読みください。
スペイン学生ビザの申請手順
- Delegación del Gobiernoと呼ばれるオフィスにて必要書類を提出。
- ビザが認可されたら、予約を取り指紋採取とTarjeta de Estudiante/Tarjeta NIE(学生証、NIEカード)の受け取りをする。証明写真や、Formulario 790 cod 012と呼ばれる書類を記入し、15.92ユーロの支払いをします。
1の手続きは、日本での学生ビザの申請にあたり、日本でビザを取得した方は到着後すぐに2の手続きに進みます。
スペインで学生ビザの申請の長所・短所
スペインで学生ビザを申請する際は、アポスティーユ証明や、Traductor Jurado(法定翻訳人)による日本語からスペイン語への翻訳が求められたり、健康診断をスペインで受ける必要があるなど、スペイン語が苦手な方はハードルが高くなります。サポートしてくれる語学学校があるか、翻訳代が別途かかってもスペインで手続きをする必要があるかの見極めが大事です。
当サイトでは、時間に余裕がある方は日本での学生ビザ申請をお勧めします。
スペインで学生ビザを申請するメリット
- 日本でスペインの学生ビザが認可されるのを待つ必要がなく、すぐにスペイン留学をスタートできる。
- スペイン入国後に実際に学校見学をし、学校を決めることが出来る。
スペインで学生ビザを申請するデメリット
- 日本語の書類は、Traductor Juradoと呼ばれる法定翻訳人にスペイン語訳を依頼するため翻訳料金と時間がかかる。また書類によってはアポスティーユ証明が必要。
- スペイン語が苦手な場合、銀行口座開設・健康診断などのハードルが高い。銀行口座はTarjeta de Estudiante(学生証)がないと開設が難しい場合も多い。
- ビザ申請後、どの程度でビザ発行されるかはっきり分からない。
- スペイン入国後すぐにTarjeta de Estudiante(学生証)の申請が出来ず、アルバイトなどが見つかっても手元に学生証が届くまでは仕事ができない。
- 学校によっては手続きに詳しくないのでサポートが手厚くない。
手続きに詳しいお勧めの語学学校
すでにこの手続きをした留学生がいる、しっかり手続きを把握している、学校を通して弁護士がアドバイスしてくれる、頼りになる日本人スタッフがいる、サポートが手厚い学校をご選択ください。
お勧めの語学学校は下記になります。
マドリード
- Cronopios Idiomas(クロノピオス・イディオマス)
- ail madrid(アイル・マドリード)
バルセロナ
- Kingsbrook Idiomas(キングスブルック・イディオマス)
バレンシア
- Hispania, escuela de español(イスパニア・エスクエラ・デ・エスパニョール)
- Españolé International House – Valencia(エスパニョレ・インターナショナルハウス・バレンシア)
サン・セバスティアン
- Lacunza International House – San Sebastián(ラクンサ・インターナショナルハウス・サン・セバスティアン)
格安の語学学校をお探しの方は、当サイトが提供するコース料金や宿泊料金の特別割引をご利用いただけます。
割引については、姉妹サイト「ワーホリinスペイン」の割引ページについてご覧下さい。ワーキングホリデー以外の方も利用可能です。