スペイン留学&ワーホリ中の盗難被害の対処法

スペインで留学中に盗難にあったら?

スペインは日本に比べ盗難が多い国です。一番邦人被害が多いのは、マドリードとバルセロナになります。ただし暴力を伴う強盗ではなく、スリや置き引きが多く暴力を伴う強盗はそれほど多くありません。

不幸にも盗難にあってしまった場合は、被害を最小限にとどめるためにも素早く所定の手続きをする必要があります。

クレジットカードと銀行カードをキャンセル

スペイン生活の必需品のクレジットカードは、すぐにカード会社に連絡をします。不正使用された場合に保険が適用されるようにするためです。留学やワーキングホリデー前に必ずクレジットカード会社の電話番号などはメモしておきましょう。

長期滞在の留学生が持っている可能性の高いスペインの銀行カードですが、こちらも取引銀行に連絡をしてキャンセルします。スペインの銀行は大抵カードの使用があった場合に、携帯電話にショートメッセージでお知らせしてくれる便利なサービスがあります。こういったサービスを利用するのも良いでしょう。詳しくは、取引先銀行までお問い合せ下さい。

警察署へ盗難届を提出

一番簡単なのは、最寄りの警察署(Comisaría)へ行き盗難届を提出する方法(本人出頭が義務づけられています)です。レストランなどで被害にあった場合は、お店の人に最寄りの警察署はどこか聞いて下さい。

盗難届は必ず提出しなければなりません。なぜならばパスポートやTarjeta de Estudiante(学生証)を再発行する場合や、日本帰国後旅行保険を利用する際にスペイン警察発行の盗難届が必要になるからです。

パスポートの再発行

パスポートの盗難にあった場合は、在スペイン日本大使館あるいは領事館にて再発行の手続きが必要です。

パスポート再発行の手続きに必要な書類は下記です。

  • スペインの警察署発行の盗難届のコピー
  • 戸籍謄(抄)本(発行日から6ヶ月以内のもの)
  • パスポート用写真2枚(縦4.5cm×横3.5cm)
  • 身元確認の出来るもの(パスポートのコピー、運転免許証、IDカードなど)

カナリア諸島は在ラスパルマス領事事務所、バルセロナ、バレンシア及びバレアレス諸島は在バルセロナ日本国総領事館、それ以外はマドリードの在スペイン日本国大使館で手続きとなります。パスポート申請前に管轄の領事館や大使館に必要書類の確認をしてください。帰国日まで時間がない時は「帰国のための渡航書」の発行も可能です。

日本のパスポートサイズや規定に沿った顔写真をうまく撮影出来る場所はスペインでは少ないので、日本で予め多めに用意をしておくか、大使館や領事館におすすめの写真館をまず聞いてみるのがお勧めです。

ちなみに、紛失あるいは盗難にあったパスポートはたまに大使館や領事館に届くこともあるそうです。

スマートフォンのキャンセル

携帯電話が盗難にあった場合は、スマートフォンの場合は、現金と同じでまず戻ってこないと思った方がいいでしょう。

至急、契約している携帯電話会社に連絡を入れ通話停止の手続きを取って下さい。電話でのやりとりが心配な場合は、直接店舗まで出向くのもよいと思います。SIMカードはすぐに再発行が可能です。

シェアアパートやホームスティ先の鍵

学校を通して入居したシェアアパート、自分で探したシェアアパート、ホームスティ、短期で借りたマンション…鍵をなくしてしまったらいずれにせよ学校、ホスト、大家さんにきちんと連絡する必要があります。

新しい鍵の複製だけではなく、錠前を丸ごと付け替えとなった場合などはその費用を別途支払うことになる可能性もあります。

海外留学保険で盗難がカバーされている場合

日本の海外留学保険に加入した時に、盗難や紛失がカバーされた保険に加入した場合は保険がおりる場合があります。自分の加入した留学保険についてよく確認し、保険会社に連絡してください。

盗まれた物は戻ってくるか?

紛失や盗難にあった物、特に現金はスペインでは戻ってこないと思った方が良いでしょう。

ただし、現金以外は不必要と考えているスリや置き引きもいます。現金や必要な物をバッグから抜き取り、近くのゴミ箱や草むらに投げ捨てていく場合もあります。被害にあった場所の近く一度を探してみると、バッグや空の財布は見つかるかもしれません。

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